Personalized genomic information: preparing for the future of genetic medicine

Personalized genomic information: preparing for the future of genetic medicine がちょっとおもしろかった。4人のgenome/genetics/cancer領域の科学者が答えてる。
のっけから一人だけ意見を異にするKari Stefansson博士が気持ちいい。
リップサービスではなく、現状をきちんと認識して説明している。
海外でのNature購読層がどんな感じか知らないけど、変に期待を持たせるような意見は誰も幸せにならない。
個人的にKari Stefanssonは写真の顔がこわいので好きではなかった(…)のだけど、幾つか彼の意見を読み、同意しているうちにむしろ好きになってきたな。ビジネスな頭になってしまった科学者かと思いきや、いやいや。
また科学者として突出しているなぁと思わせる部分は、社会と遺伝がせめぎ合う形を彼なりにイメージしているところ。その分野の先端を走る人なので、イメージが形成されてるのは当たり前なのだろうが、まっとうな事を言っている。かつ、deCODE Healthが立ち上がっていることは、イメージを現実に持ってくるのだ、という感じでdeCODEにも好意を持つようになってしまった。


とここまで言っておいてなんだけど、これ書いたの2月なんだよね…*1
それからというもの23andMeもdeCODEmeもあまり良い話題がない。僕自身はこの手のビジネスが成功だった・失敗だったとか論じるつもりはサッパリない。しかし社会と遺伝の距離がちぢまっていくのを楽しみにしているだけにちょっとショック。

*1:よくある書きかけ放置