できマス!プロテオミクス 質量分析によるタンパク質解析のコツ

Oazo丸善にて発見。ノーマークでした。欲しい。
閉店5分前に見つけたので、内容はパラパラとしか見れず‥orz
夏目さん、小田さん以外にもGeLCの石濱さんが書かれていた。きっとGeLCの解説もあるんだな。
まあまあ実践的な電圧の掛け方なども表があったようだし、かなり実際のウィンドウからのスクリーンショットも満載な感じ。


アプライド4700 TOF/TOFはデフォルトのセッティングでもかなり良い、みたく書いてあった。
韓国で見せてもらった時も買った人が良いって言ってたなー。


夏目さんと言えば、マイクロマス(今はウオーターズか)のQ-TOFな人。
自分の章では、MSを扱うことを「F1マシンを街乗りするようなものだ」と例えていた。
なかなかな表現だと思う。実際MSは、そもそも設置環境を要求するし、日々のキャリブレーション、週のメンテナンス、ハードウェアに対する理解、付属アプリケーションに対する理解がないときちんと動かすことすら出来ない。そのうえでペプチド(蛋白質)に対する理解がないと結果を得ることが出来ないし、出てきたピークもMSとペプチドの統合的な知識がないと何を示しているのか「?」になる。うーん、マニアックな機械だ、好きです(^^;


個人的にはQ-TOFは正直、Ion-Trapと較べて実用上ちっとも良いとこがないと思ってる。
カリカリにチューニングすれば、なんとかなる素質はある機種ではあるけど、ちょっとQ-TOFでプロテオミクス始めてみましょうかってラボ(今更ないと思うけど)、はもう一度考え直した方がいい。
超性能の良いNanoLCはいるし、数百万追加してデータ解析アプリ買わないといけないし。
悪いことは言わないから、安価なIon-Trapを再考してみなさい。論文だってIon-Trapばっかりでしょう。
倍の価格で扱いづらい機械を買うなんて有り得ない。


最後の章、Perlでした。独立した章になってるよ(驚)
夏目さん執筆。ちなみにこの章では蛋白質研究者がインフォをやることを「豚が木に登るようなもの(だが、Perlのような技術を持ってないと結果をみることすらおぼつかない)」というような例え(笑)
その通りだ!そこまでやって初めて自分でデータ取りから解析、結果の考察まで出来るようになるのに今までこれを書いていた本は見たことがない。ここまでやれてる人間は何人くらいいるんだろう?
ちなみに夏目さんのトークはユーモアがあって好きです。


探してた洋書は見つからず‥Amazonか‥orz